長年頭痛と肩こりにお悩みだったデスクワークをされている30代女性の改善事例

大西

 

患者情報:30代 女性

 

【問診】

<お悩み>

デスクワーク 女性

右側よりも左側に強く感じる首と肩のコリ。また、頭痛。

 

Q,肩こりの症状はいつ頃からですか?また、肩こりの症状について詳しく教えて下さい。

 

15年前、学生の頃から肩こりを感じ始めました。

 

肩こりは基本常にありますが、仕事中は特に感じやすく、1日の中だと夕方頃が1番ひどく感じます。

 

首から肩にかけて、背中の部分にコリを感じます。

 

Q,頭痛はいつ頃から、どこにどんな種類の痛みを感じますか?

 

10年ほど前からです。痛みは後頭部から前頭部にかけてあります。

 

鋭い痛みではなく、鈍痛を感じます。

 

Q, 頭痛はどれくらいの頻度で出ますか?

 

頭痛の頻度は週に3~4回で、頭痛の中には1度出ると仕事はもちろん、家事すらもできないくらい酷い頭痛もあり、その頭痛が出ると半日ほど続きます。

 

Q,お仕事はどんな内容ですか?

 

仕事は10年程、デスクワークをしています。

 

Q、他に症状はありますか?

 

目の奥に、痛みはありませんが、疲れを感じます。

 

Q,これまで整形外科や整骨院等を受診されたことはありますか?

 

3年間、整骨院に通院し、指圧、電気、針をしていました。

 

いつも施術後、肩こりはマシになりましたがすぐ戻り、頭痛の頻度が減ったことはありませんでした。

 

頭痛外来も受診し、片頭痛と診断されて治療を受けていたこともありますが、大きな変化はありませんでした。

 

Q, 上半身にしびれの症状はありますか?

 

特にありません。

 

Q, 他にお聞きしておくことはありますか?

 

昔に不安神経症と診断されたことがあります。

 

【検査】

コリと頭痛の原因について以下の検査を行いました。

<動きの検査>

首の動きの検査

首の動きには、問題はありませんでした。

肩の動きの検査

肩の動く範囲には問題はありませんでした。

 

しかし、両手をまっすぐにして反対の手首を掴みに行く検査では、腰を反らせて手首を掴みにいく動きがみられ、腰が肩甲骨の代わりに動いていることが考えられました。

<筋力検査>

・肩の外側を覆う筋肉、三角筋の筋力には問題はありませんでした。

 

・首周りの筋肉である椎前筋と、脇にある前鋸筋の筋力が弱くなっていました。

 

・首から背中にかけての筋肉、菱形筋の筋力には問題はありませんでした。

<その他の所見>

・頭が前に出てしまう、前方頭位の姿勢でした。

 

・肩甲骨が前に傾いていました。

 

・施術後、痛みの度合いが最初10だとすると、10→7に痛みは軽減され、手首を掴みに行く動作も改善されました。

 

【検査結果から分かること】

デスクワーク 女性

<症状の分類>

筋―筋膜性肩部痛と考えられます。

<筋―筋膜性肩部痛の原因の分析>

慢性の肩こりです。

 

長年のデスクワークで頭が前に出てしまう前方頭位の姿勢が続いた事により、首の湾曲がなくなり、頭の重さが通常よりも増えた状態となり、首や肩の筋へ負担をかけています。

 

また、上半身や肩甲骨の動きの悪さもみられる上に、さらに猫背(上位交差性症候群)となっていることで、慢性の肩こりを発症していると考えられました。

 

また、頭痛に関しては、片頭痛と緊張性頭痛の2種類があり、片頭痛の改善は難しいですが、一方の緊張性頭痛の改善は、筋肉の緊張を取る事で改善可能です。

 

【施術計画】

肩回り 整体

<施術目標>

肩こり、頭痛を軽減させ、日常生活を過ごしやすくすることを目標にしました。

<施術期間・通院頻度>

3カ月間、週2回の施術提案しました。

<施術方針>

 

前方頭位改善の為に、首から背中に走る筋(板状筋、肩甲挙筋)、猫背の改善の為に、首から肩周りの筋(小胸筋、斜角筋、僧帽筋)、上半身の動きの改善の為に、首から肩にかけての筋(前鋸筋、菱形筋)をそれぞれ手技で正常な状態へ戻していきます。

 

また、院内で猫背ストレッチの施術を毎回実施します。

 

電気療法では、首から肩周りの菱形筋、前鋸筋、僧帽筋下部に刺激を与えていきます。

 

セルフケアとして、週3回ストレッチポールを指導していきます。

 

【施術経過】

・初診終了時に痛みは多少改善していましたが、2回目来院時には状態は初診施術前と同等レベルまでに戻っていました。

 

・初診から2週間後の、6回目施術時には痛みの度合いが初診時の10から、10→7へと軽減している状態を期間が空いても持続できるくらいには変化はでてきました。

 

・初診から1カ月経過してもそれより落ちる事は無く平行線をたどっていた為、1日の生活の中でいつがしんどく感じるかをメモしてきてもらうように指導しました。

 

すると、朝一もしんどさを感じている事が発覚し、使用している枕にも原因がある旨を伝え、バスタオルでの枕指導を実施しました。

 

そこから数回の施術をしていく中で、翌朝の凝り感が解消していき、痛みの度合いにも変化が出始め、初診から2カ月後の15回目来院時には痛みの度合いは10→4まで改善し、週4回程あった頭痛の頻度もほぼ無くなり、残るは首から肩にかけての鈍痛のみとなりました。

 

このタイミングで反対側の手首を掴みにいくリーチング動作にも変化があり、施術前でも手首に限りなく近い所を掴める状態となってました。

 

・初診時から数回にわたりお伝えはしていましたが、残っている症状は日常生活での負担からきている部分が多く、ここから更なる改善は難しい旨を伝え、当初計画していた3カ月までの残り1カ月は、これまでと同様の施術で様子を診ていくことにしました。

 

・3カ月の施術の後は、メンテナンスを希望されているので、悪化することなく現在の状態を維持できるようにサポートを続けていきます。

 

【まとめ】

この患者様は、長年の肩こりと頻繁に起こる頭痛で大変お困りの様子でした。

 

他の病院や整骨院でも治療は受けられましたが、劇的な変化は見られず、当院へ来院されました。

 

まずこの患者様の場合、姿勢の問題として頭が前に出てしまっている前方頭位や猫背といった、肩や首に負担をかけやすい状態であることが分かりました。

 

更に、肩甲骨や上半身の使い方が悪く、それらも首や肩に負担をかけている大きな原因となっていました。

 

緊張している筋肉を緩め、弱い筋肉の筋力を育てることで体のバランスを整えることで肩こりは徐々に改善を見せますが、生活習慣や寝る時の姿勢を再度見直すことで、飛躍的に施術効果を高めることが出来ました。

 

結果的に、肩こりや頭痛の頻度や辛さも大きく和らぐという改善が見えたことから、今後はその状態を保てるようにメンテナンスを施していきます。