腰に刺すような痛みがあり、ギックリ腰を繰り返されている30代男性の改善事例

安田

 

患者情報:30代 男性 公務員(デスクワーク)

 

【問診】

<お悩み>

 

腰痛 男性

 

腰の刺すような痛み

<患者様にお伺いしたこと>

Q,腰の痛みはいつ頃からですか?

 

来院2日前に、座っていると、左の腰(腰方形筋部)に刺すような痛みが出ました。

 

Q,痛みの出るきっかけで思い当たるものはありますか?

 

特にありません。

 

Q, どんな体勢が辛いですか?

 

今は立っている時が1番痛みを感じます。

 

Q, 朝一番に痛みが増したり、しびれの症状があったりしますか?

 

いえ、朝一番で痛みが増すことも、しびれの症状もありません。

 

Q, 今まで腰を痛めたことはありますか?

 

はい、これまで半年に1回、ギックリ腰を発症します。過去に5~6回繰り返しています。

 

Q, その際、整形外科や整骨院等で治療を受けられましたか?

 

ギックリ腰になった際は整形外科にかかり、湿布と注射で治療を行いました。

 

Q,その他、気になる症状はありますか?

 

肩がこっている感じがします。どちらかというと、左の方が右よりもコリを感じます。

 

Q, 頭痛や、上半身にしびれの症状はありますか?

 

頭痛はあります。しびれはありません。

 

【検査】

腰痛と肩こりについて以下の検査を行いました。

《腰について》

<動きの検査>

腰の動きの検査

腰を前屈させた際、動きには問題ありませんでしたが、腰に刺すような痛みが出ました。

 

腰を後ろに反らした際、少し反った程度で刺すような痛みが出ました。

 

腰を左に反らせると、刺すような痛みが出ましたが、右側には異常は見られませんでした。

 

股関節の動きの検査

骨盤の前面にある筋、腸腰筋の動きを見る検査では、通常45度の動きがあるところ、左が約20度、右が約30度の動きにかありませんでした。

 

骨盤の背面にある筋、外旋筋郡の動きを見る検査では、こちらも通常45度の動きがあるところ、が約25度、右が約30度の動きしかありませんでした。

 

<神経障害を調べる検査>

神経障害を調べる検査を二種類行いましたが、特に異常は見られませんでした。

<筋力検査>

お尻の筋力

お尻にある大殿筋は、左右共に腰の筋肉(脊柱起立筋)が代わりに働いている状態が見られました。

インナーユニットの筋力

体幹を支える筋肉の筋力には問題はみられませんでした。

 

<その他の所見>

・仙腸関節の検査では、異常はありませんでした。

リーチングテスト

両手を開いて反対の手首を掴みに行く検査では、問題はありませんでした。

骨盤リズム

腰を曲げる際の骨盤の動きの流れを見る検査では、座っている姿勢で骨盤が後ろに傾いており、前に傾き辛いことが分かりました。

 

・くしゃみによって痛みが発生しました。

 

《肩について》

<動きの検査>

肩の動きの検査

頭を前に倒した際には問題はありませんでしたが、後ろに倒した際に、首の後ろに痛みが出ました。

 

 

左右に倒した際には、首から肩にかけてつっぱり感が出ました。

 

首を回す動きには問題はありませんでした。

肩関節の動きの検査

肩関節の動きには問題はありませんでした。

 

<神経障害を調べる検査>

神経障害を調べる検査では、問題は見られませんでした。

 

<その他の所見>

肩甲骨の前傾や、頭が前に出ている前方頭位といった姿勢は特に見られませんでした。

 

【検査結果からわかること】

筋膜性腰痛

<腰痛・肩こりの分類>

腰について

今回の痛みに関しては、筋肉が原因となっている痛みではありますが、ギックリ腰を繰り返していることを考慮して、椎間板にも問題があり、筋肉性が8割、椎間板性2割ほどの割合で合わさった腰痛である、と考えられました。

肩について

筋肉の緊張から現れたコリであると考えました。

<症状の原因の分析>

座っている姿勢で骨盤が後ろに傾いてしまっている状態が見られた為、体幹を支えるインナーユニットの筋力の低下があると思われました。

 

インナーユニットの筋力が低下することによって、骨盤の前面にある腸腰筋が硬くなり、股関節の動きが悪くなります。

 

そして股関節の動きが悪いことで、身体を回す動きや曲げる動きで腰がその代わりになって過剰に働くことになり、今回の痛みが出たと考えられました。

 

デスクワークという仕事がら、腰が前屈している状態であることが多く、背骨の中でクッションの役割をする椎間板にも負担がかかってしまっていることで何度もギックリ腰を繰り返していると考えました。

 

また、肩のこりに関しては仕事の時の姿勢の悪さ(巻き肩)が原因となっていると考えられました。

 

【施術計画】

腰 整体

<施術期間>

この場合、ほぼ筋肉の緊張が原因である為、2週間で回復可能だと予想できましたが、再発を防止する為にはインナーユニットを安定させる必要があります。

 

そのため、3ヶ月の期間が必要であるとお伝えしました。

 

肩のこりに関しては、症状が重い際に施術を行います。

<施術方針>

腰への負担の原因となっている、股関節の動きを改善させるために、骨盤の前面にある腸腰筋の硬さを解消させていきます。

 

また、体幹を安定させて座っている姿勢での骨盤の後傾を改善させて、腰への負担を減らして行きます。

 

腰、お尻、骨盤の周囲に対して筋の緊張をほぐす手技を行うことで、まずは腰の痛みを緩和させていき、後々には電気療法で体幹を強化していきます。

 

肩に関しては、上半身の指圧で施術を行っていきますが、主な施術部位は腰が中心となります。

 

また、インナーユニットの弱さを少しでも補えるように、自宅でのセルフケアの1つにドローイントレーニングを徹底して行うよう指導しました。

<施術目標>

ぎっくり腰が繰り返されるのを防ぐため、根本的な改善を目指し長期での計画を希望されましたが、仕事の関係上、定期的に通う事が難しい環境にありました。

 

そのため、痛みを抑え、股関節の動きを改善する事を施術の目標にしました。

 

【まとめ】

今回の患者様は、これまでにも何度もぎっくり腰を繰り返され、今回も腰に刺すような痛みが出たことで来院されました。

 

検査からは、股関節の動きの悪さや、骨盤が後ろに傾いている状態がみられ、このことで腰に大きな負担がかかり、筋肉が緊張したことで痛みが出たと考えられました。

 

また普段のデスクワークでの姿勢の悪さも更に負担をかけており、そのことで肩こりの症状も出てしまっていました。

 

仕事の環境により定期的に通うことが難しいことから、今回の患者様には痛みを抑えることと、股関節の動きの改善を目指すことになりました。

 

出来れば、これに加えインナーユニットを強化して骨盤の傾きを改善し、腰に負担をかけない体を作っていくことで、ぎっくり腰が再発しない根本的な改善が見込まれました。

 

しかし「患者様の負担にならない通院」こそが施術の一番の近道でもあります。

 

今後施術を進め、出来うる限りの改善を図りたいと思います。