背中痛のお悩みと今まで骨盤矯正をされたことがなかった30代女性の改善事例

 

患者情報:37歳 女性 主婦

 

【問診】

首と背中の傷み

<お悩み>

背中の痛みと、産後の体形、姿勢の歪み

 

<問診でお伺いしたこと>

Q,背中の痛みはどんな時に起こりますか?

 

ずっと昔からですが、同じ体勢をしていると、肩甲骨の間の部分が痛くなってきます。ただ、痛みは毎日あります。

 

Q, 手に痺れはありますか?また、朝一に痛みが増したりすることはありますか?

 

手がしびれたりする感覚はありません。

 

朝一に痛みが強くなるわけでもありません。

 

Q,寝違えたりすることはありますか?

 

子供に添い乳をしながら寝たりするため、寝違いなどは何回もあります。

 

Q,出産についてお聞きします。出産は何度経験されましたか?また、最後の出産からどれくらい経ちますか?

 

現在子供は三人います。最後に出産してからは、1年10か月経ちます。

 

Q, 産後に骨盤矯正をされたことはありますか?

 

いいえ、今まで骨盤矯正をしたことはありません。

 

Q, 産後の体形で気になっていることはありますか?

 

骨盤が開いているような自覚があり、ズボンが入りにくいです。

 

あとは、お腹の脂肪が取れません。

 

左肩が上がっており、顔まで左側が上がっているような気がしています。

 

他には、左足のつま先だけ外側に開いている気がします。

 

【検査】

背中の痛みと、産後の体の状態を調べるため、以下の検査を行いました。

<動きの検査>

首の動きの検査

首を前後、左右に倒す動きには問題はありませんでした。

 

また、首を回す動きにも問題はありませんでした。

肩の動きの検査

腕を前に上げていく動き、横に上げていく動き、後ろに引く動きでは問題はありませんでした。

 

しかし、両腕を真横に伸ばした状態で反対の手首を掴みにいく動きでは、左右とも手首に届かず、肩甲骨の動きが悪くなっていることが伺えました。

<筋力テスト>

三角筋の筋力検査

肩の外側を覆う三角筋の筋力は弱い状態でした。このことから、神経的に問題があることが疑われました。

前鋸筋の筋力検査

脇の下にある前鋸筋の筋力には問題はありませんでした。

僧帽筋の筋力検査

首から背中にかけてある僧帽筋の筋力には問題はありませんでした。

小胸筋の筋力検査

肩から胸にかけての深部の筋肉である小胸筋の筋力が弱くなっていることがわかりました。

 

体幹を支える深部の筋肉であるインナーユニットの筋力には問題ありませんでした。

<その他の所見>

・肩甲骨が前に傾いている状態が見られました。

 

・前方頭位、いわゆるストレートネックの姿勢が見られました。

 

・胸のみで呼吸をする、胸式呼吸が見られ、インナーユニットの使い方が悪いことが考えれました。

 

【検査結果から分かること】

上位交差性症候群の説明

<背中の痛みの分類>

検査結果から、首の背骨部分である頸椎の椎間板症の疑いが考えられます。

<頚椎の椎間板症の原因の分析>

体幹を支える深部の筋肉であるインナーユニットの使い方が悪いために、骨盤が後ろに傾いてしまっています。

 

この骨盤が後ろに傾くことで背骨にも歪みが生じ、上半身の筋肉が弱い部分と強くなりすぎている部分とでアンバランスになっている、猫背の状態(上位交差性症候群)になっています。

 

それにより肩甲骨の動きが悪くなった上に、頭が前に出ている前方頭位の状態が原因で、背骨(頸椎)にかかる圧が増したことで、肩甲骨の間の部分に関連痛として痛みが出たと考えられました。

 

また、生活動作の中でも、子供の抱っこの動作なども体にかかる負担の一部となっています。

 

【施術計画】

<施術の目標設定>

背中の症状を無くし、骨盤の歪みまで直していくことを目標にしました。

<施術期間、通院頻度>

3か月の期間で週に2回の通院ペースでの施術を提案しました。

<施術方針>

肩甲骨の動きの改善のため、動きに関わる菱形筋、前鋸筋、小胸筋を手技で正常に戻していきます。

 

また、頸椎の中でクッションの役割をする椎間板にかかる圧を減らすため、首回りの筋である後頭下筋、斜角筋にも手技を行っていきます。

 

電気療法では、EMSと言われる電流のモードを使い、菱形筋、前鋸筋、腹横筋、腹斜筋に対して刺激を与え、筋のトレーニングを行います。

 

同時に、自宅でドローインと肩甲骨の運動を指導しました。

 

【施術経過】

肩 背中 整体

・初診時の施術では、痛みの度合いを最初10とすると、10→7程度へ変化が見られました。

 

・2回目、3回目までは、施術後すっきりするような感じはありましたが、数時間たてば痛みが出てくる状況でした。

 

・4回目以降は、施術後2時間ほど経った後からまた症状は出てくる状態でしたが、痛いと思う頻度は減りました。

 

・5~7回目にかけては、痛みが少なくなってきていますが、無くなるまでには至りませんでした。

 

また、時には痛みが強くなったりすることもあった。

 

・8回目から症状の改善に停滞が見られたため、電気療法での電気を流す場所を前鋸筋、菱形筋という肩甲骨まわりに集中し、上半身を安定させることに集中して施術を進めました。

 

その結果、13・14回目の施術から痛みが軽減し、さらに1週間間隔をあけても症状が安定するようになってきました。

 

今現在は、より症状を安定させるため、インナーユニットの強化を行っており、残り1か月間で施術を終了する予定です。

 

【まとめ】

今回の患者様は、背中の痛みと産後の体に不安を抱かれて来院されました。

 

検査の結果、体幹を支える筋肉が上手く使えていないことで骨盤が後ろに傾き、背骨が歪み猫背の状態になってしまっていました。

 

この猫背により頭が前に出てしまい、首の骨に過剰に負担をかけていることで背中に痛みが出ていると考えられました。

 

そのため、まずは痛みの出ている直接の原因である首や肩甲骨周りの痛みを緩和するから施術を始め、肩甲骨の動きの改善や筋肉のアンバランスさを改善する施術を進めていきました。

 

結果的に、上半身の状態は徐々に改善し、施術の期間が空いても症状が再発することはなくなりました。

 

今後、体幹の強化を進めて症状を安定させられるようにサポートしていきます。